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「はり」でしわやしみを消せる?

美容大国である韓国では、美容形成を受ける方も多いですが、「形成手術はちょっと...」という方におススメなのが「童顔鍼」と呼ばれる美容鍼療法です。

「え? 鍼を刺すだけでしわやしみが無くなるの?」と疑問に思われるかもしれませんね。

その原理を簡単にご説明したいと思います。

私は、日本の鍼灸師の国家資格所有者なのですが、今から8年ほど前に「美容鍼」の講習を日本で受けたことがあります。

そもそも、鍼治療の効果というのは何でしょうか?

理屈はよくわからないけれども、効果があるから受けているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

十分に効果のメカニズムがわかっていない面もあるかと思いますが、効果の一つとして「組織の破壊と再生促進」であるということができると思います。

体内に鍼を刺すという行為は、人体組織に傷をつけるわけですから組織を破壊することになります。切り傷や擦り傷など、皮膚や筋肉を損傷した場合、体のメカニズムはそれを治癒しようと働き、元の状態に回復しようとするわけです。その傷が大きく出血が多量の場合は命を脅かす危険性がありますが、傷が小さな場合は自然に治癒していきます。

鍼は、体内に意図的に傷をつけることで一部の組織を破壊し、周囲の細胞再生を促進すると考えられているわけです。結果として凝り固まって血流が悪かった場合に鍼治療を施すことで、凝りがとれたり、血流が改善することで痛みが和らいだりすることが治療効果の要因の一つと言われています。

同様に、しわやシミの部分に鍼を刺すことが周囲の皮膚、筋膜組織の新陳代謝を活性化させしわやシミが薄くなったり消失したりするのです。治療に使用される鍼は、注射針の針穴に入るほどの細いものですので、痛みもほとんどありません。顔の皮膚は敏感で筋肉も薄いので、多少の内出血を起こすこともありますが、軽い皮膚マッサージをすることで3~4日、長くても1週間ほどできれいになくなります。

頚や肩周囲のにも鍼を施術し血行を促進します

鍼治療の効果を高めるためにアロマ高周波治療を行い、炎症を抑えるために仕上げにマスクパックを行います。

日本でも一時期ブームになりかけましたが、鍼灸治療そのものに抵抗がある場合も多く、一般的に普及するには至らなかったように思います(主観です)。その点韓国は、美容に対する関心が高いだけでなく、韓医院が日本の整骨院のようにあちこちにありますので、今後も広がっていく可能性があるのではないかと思っています。

手術よりは遥かに手軽に受けることができ、機能性化粧品などよりも施術後の状態が長く保たれる傾向があると思います。


 
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