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日韓の東洋医学


韓薬は韓医院で調合されたり処方箋薬局で調合される

韓国には、韓医院とよばれる治療院が日本の整骨院のように無数に存在しています。

日本でも「チャングムの誓い」や「ホジュン」などのドラマ(古いですが...)で知られるようになりましたよね?

鍼灸や漢方というと、中国を連想される方が多いかもしれませんが、韓国は韓国で、日本は日本で独自に発展してきた歴史があります。

韓国では、先ほど挙げたドラマにもなった「ホジュン」の主人公であるホジュン氏は実在した人物であり(ドラマは脚色してますが)、ホジュン氏が研鑽を重ねて著作、編纂した「東医宝艦」は韓医学の診断の重要な書物として今も利用されて、診断(弁証)や処方を行うための基礎理論となっています。

韓国の鍼。1パッケージに張り10本、鍼管1本。

日本では、杉山和一氏によって考案された「管鍼法」と呼ばれる方法(鍼を鍼管と呼ばれる筒に入れて打つことで刺鍼時の痛みを軽減する)が普及し、今も鍼灸師を養成する専門学校や大学で刺鍼方法の基本の一つとして学ばれています。(今は韓国のディスポ鍼にも鍼

管がついています!10本入りに一個が多いです)

韓国での漢方薬(韓国では韓薬といいます)の処方は、上述した東医宝艦とイ・ジェマ氏が考案した四象医学が基礎となっているため、日本での漢方薬の処方とでは成分内容が異なります。日本ではツムラ薬局さんの処方箋が有名で多くの病院で処方されていますが、韓国での韓薬処方は一般の病院ではなく韓医院で処方されます。

そのため、大きな違いは多くの韓薬は「オーダーメイド」で処方されるということです。一人一人の体質や症状を鑑別し、その症状に合わせた処方を行うのです。例えば、「〇〇湯」という漢方薬があった場合、その薬に含まれている薬剤(生薬)は数種類あるのですが、直接調合する場合が多いため、生薬の分量を体調に合わせて微妙に調整することができます。

昔から韓医院に馴染みのある国民は、自身の体質にも興味があり「自分は少陰人(しょういんじん)だから○○は体に合わない」という会話をよく耳にします。それだけ生活に密着して韓医学が発達し、国民に欠かせない健康管理のサポートをしていると言えると思います。

東医宝艦や四象医学については、勉強しながら少しずつアップしていきたいと思います。


 
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