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院長挨拶

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こんにちは!

晴而整 韓医院 代表院長 黃 鎬俊(ファン・ホジュン)です。

 

 時は早いもので、様々な病気で悩む患者さんと苦楽を共にした日々を時折振り返りつつ、積み重ねてきた出会いと経験を次の治療に活かすべく、精進に励む日々を過ごしております。

 そのような経験や日々の出来事から、毎日のように考えることがあります。私達は、誰もが違う個性を持ち合わているわけですが、その人それぞれの心身はもちろん、とりまく環境の森羅万象に至るまで、物事がスムーズに進行していくためには「疏通」が必要であるということです。

 この疏通という言葉を辞典で調べますと、”詰まらずよく流れる”または”意味が通じ合いお互いに誤解が生じ無い”と記載されています。家庭や社会、または国家など疏通出来ず不通しますと色んな誤解や葛藤が発生し、一日も安らかな日を過ごすことができません。これは、我々の体においても例外ではなく、気や血液、神経、リンパ、各臓器、筋肉、骨などがお互いに円滑に通じ合うことができなければ、各種の病理的症状が現れるわけです。これには多樣な原因がありますが、大きくは機能面構造面の二つに分けて考えることができます。

 

 まず、機能面の問題は体の各器官はもちろんですが、現代人を悩ませている問題の要因にストレスを上げることができます。長時間に渡る精神的、身体的緊張状態が続くことによる心理的な不安定状態がストレスとなります。それが病気を起こす原因になるわけです。ひと昔の貧しかった時代が過ぎ、先鋭な利害関係と無限競爭の中で生きていく21世紀の人々は、”火”つまり韓医学用語で表現すると”鬱火症”の時代に生きているのです。鬱火が心に影響を及ぼし胸の中が熱くて重苦しい。これが長い時間を経て種々の病気を発生させると考えられます。

 そして、構造面の問題について考察すると、健康というのは遺伝子に入力された自然状態を意味するもので、疾病は自然状態のバランスおよび調和などが崩れた結果、気、免疫、生命力、自然治癒力等で表現されるエネルギ-の流れが詰まって発生すると考えられます。すなわち、本来の構造のバランスが整えばスム-ズな流れを形成し健康状態を維持することができ、正しい構造が壊れてしまうと病気が生じるという意味であります。

 現代人の慢性的な難治病は頭蓋骨、脊椎、骨盤、四肢関節等の構造的不均衡が筋肉系または神経系の機能に影響を与えて発生したものです。その中でも顎関節の構造は全身の機能に莫大な影響与えてる事が明らかに証明されています。したがって、もはや既存の治療法を凌駕し構造医学( Structural Medicine )の観点からアプローチすべきことを強調する次第です。昨今、日ごとに発展して行く現代の最先端医学の中でも複雜で多樣な疾病の根絶を出来ずにいるだけに、新しい治療法に対しての渴望はこの上ないと言えるでしょう。

 

 ところで、韓国の韓医学についてご紹介させていただきますと、朝鮮中期に”亀岩許浚”先生(ホジュン)によって当時の中国医書と国内医書をすべて集大成して”東医宝鑑”と言う百科全書を編纂したものが今でも広く愛用されており、中国版序文では”天下の宝物”だとその価値を高く評価しています。そして朝鮮後期”東武 李濟馬”先生(イジェマ)によって新しい学問である”四象医学”、”東医壽世保元”が著述され、独創的な"韓医学"に発展しました。

 現在、韓国では国立大および私立大、多数の6年制韓医学科で鍼灸治療学と本草学(韓方薬物学) を主に履修し、国家試験を受けて韓医師の免許を取得します。

 

 今まで日本のたくさんのお客様の相談を受けながら何度も残念に思ったことは、治療の為の時間が十分ではない事でした。ハードなスケジュールだとは存じておりますが十分な治療を通じて健康を取り戻し、それを維持することが出来るようにもう少しお時間の余裕を持ってご訪問して頂ければと思っております。

 

 ”晴而整 韓医院”では人体の構造的なバランスを正して機能を正常化し、スムーズな”全身の疏通”を改善し、様々な病気の予防と治療の為に精進するよう絶えず努力いたしますので、末永く宜しくお願い申し上げます。

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