

肥満治療
肥満とは?
肥満とは、単に体重の過剰状態を言うのではなく、体内に脂肪が過剰蓄積された状態を言います。すなわち、カロリー摂取が身体活動の成長に必要なエネルギーより超過して、中性脂肪として脂肪組織に過剰に蓄積された熱量の不均衡状態をいうのです。
肥満の最も大きな原因は、誰もが知っているように摂取する食事量によるカロリーが消耗するカロリーよりも多いためです。
カロリー消耗量 ; 基礎代謝量(70%), 活動カロリー代謝量(20%), 食事関連代謝量(10%)
⇒ 基礎代謝量の40%は筋肉が占めています。

基礎代謝量と吸収率

<図1> 基礎代謝量
ダイエットのキーワードは"恒常性"
恒常性とは? ⇒ いつも体を現状維持させようとする性質をいいます。
ダイエットのため食事制限をすると、体は以前の体重を維持するように働きます。 そのため、基礎代謝量を低下させて吸収率を高めることで、食物摂取量が減少してもある程度の体重が現状維持されるのです。仮に体重が減少したとしても、筋肉量が減って基礎代謝量は低下し吸収率が高い状態であるため、ダイエットを中止した後、ダイエット前の食生活をするとリバウンドが起きるのです(図1、2参照)。
そのため、ダイエット時にも適切なカロリー摂取、タンパク質やミネラルを補給を適切に行う必要があります。
誤ったダイエットとその弊害
①
②
③
ダイエット開始
ダイエット前の食事量
ダイエット前(平常)→自身の平常基礎代謝量
ダイエット開始(節食)→基礎代謝量、筋肉両が徐々に低下
ダイエット終了→基礎代謝量が低下した状態で食事量を増やすと体重が増加
1.
2.
3.
▶ワンフードダイエット
脂肪量とともに体に必須の各種ビタミンやミネラル要素の欠乏によって急激に体力が落ちて無力感が起き、筋肉の量も一緒に落ちてしまいます。 そのためダイエット中断時には、基礎代謝量の減少と吸収率の増加によりリバウンドを誘発することになります。
▶過度な絶食や過度な運動
過度な絶食は心理的ストレスによる暴飲暴食を誘発し、体質改善がされないまま一定量以上の効果を見ることができません。 また、栄養のバランスを崩したり拒食症などの病気を誘発する可能性もあります。
▶脂肪吸引術
短期間に脂肪を減らす効果はありますが、副作用もあります。食習慣と体質改善が改善されていないため、再び体脂肪が増加する可能性があり、脂肪吸入術を施行した部位の皮膚は癒着しやすく皮膚の弾力性が落ちたり皮膚が硬化する原因になることがあります。
<図2> 吸収率
①
②
③
ダイエット開始
ダイエット前の食事量
ダイエット前(平常)→吸収率 30~40%
ダイエット開始(節食)→吸収率 80~90%程に急上昇(体重がすぐには減らない)
ダイエット終了→吸収率が上昇した状態で食事量を戻すと体重が増加
1.
2.
3.

晴而整 肥満治療の長所
◎ 体内毒素を効果的に排出する
◎ 体脂肪を本格的に分解する
◎ 基礎代謝が落ちない
◎ 吸収力が高くならない
◎ 筋肉, 骨密度 及び 正常な体水分 などの損失がない
リバウンドがない体系的な治療なのです
★ ダイエットのための食事法 ★
~ 節食中でもミネラル摂取は必須 ~
1. ゆっくり味を楽しみ、良く噛む。
2. 規則的に食事をする。食事を欠かさない。
(暴食と体内の吸収率上昇を防ぐ)
3. 淡泊な味を楽しむよう心掛ける。
(香料、調味料などで食欲を増加)
4. 量を控え、栄養分バランスが良いものを食べる。
5. 食後コーヒー、果物などはできるだけ慎む。
6. 夕食の過食を避ける
★ 運動法の助言 ★
~パワー・ウォーキングの基本~
(一週間に3日以上)
1. 視線は10~15m前の地面注視し、体を5度くらい前傾。
2. 歩幅は約身長×0.45cm
両足は足の前方が平行~15度外側に向ける。
3. 呼吸は鼻から深く吸って口から吐き出す。
4. 肘は90度を維持し手は軽く握る。
運動開始後20分程から体内脂肪がエネルギーとなるため、最小でも30分は歩くこと。見物のようにぶらぶら歩かず、少し早くリズム感を持ち、目安として1分に90m~100mを力強く歩くのが良いでしょう。